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2023.12.19

MHPコラム(メンタルシリーズ)

知っておきたい、40代からの更年期障害。データから学び、備えよう

株式会社メディリードでは、当社が保有している国内最大規模の疾患に関するデータベースであるMedilead Healthcare Panel(以下MHP)のデータを活用し、ニュース等で取り上げられている事象をコラム記事としてお届けいたします。

40代を迎えてから、これまでにはなかったような様々な体調の変化や不調に戸惑っている方は少なくありません。更年期は一般的に、閉経の前後10年間と言われています。平均閉経年齢は50.5歳と言われているので、45歳から55歳が更年期にあたります。しかし、閉経時期には個人差あり、一般的な更年期の年代に達していなくても、更年期に似た症状があらわれることもよくあります。当社で実施している調査をもとに、40代が経験している更年期症状や、それに対して皆さんがどのように対応しているのかをまとめました。

更年期の意味や定義も含めて知っている40代女性は47.5%

そもそも、40代ではどのくらいの方が更年期を意識、理解しているのでしょうか。

【図1】40代女性の「更年期」というキーワードに対する認知度




【図2】各年代の「更年期」というキーワードに対する認知度



当社が2023年7月に女性を対象に行った『フェムテックに関する調査』によると、「更年期の意味や定義も含めて知っている」と回答した40代女性は、47.5%でした。
50代では64.3%、60代では70.1%と年代が上がるにつれて認知度も上がっていきますが、ほとんどの方が40代で更年期を迎えることを考えると、認知度はやや少ない印象を受けます。

40代女性で、更年期症状があらわれている人は25.2%

【図3】40代女性の更年期症状の有無



実際に更年期症状があらわれている方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
同じく『フェムテックに関する調査』によると、40代女性で「更年期症状がある」「あったが、服薬などの治療で今は出ていない」と回答した方は、あわせて25.2%となり、40代で更年期症状があらわれる/あらわれていた方は、約4人に1人の割合という結果となりました。ただし、先ほどの認知度の結果を鑑みると、更年期症状を自覚していない方も少なからずいるかもしれません。実際にはもう少し多い割合である可能性も考えられます。

40代がよく経験している更年期症状

そもそも更年期の症状は、卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌が急激に減少することでホルモンのバランスが崩れることにより出現します。女性ホルモンの中でも更年期に大きく影響するのがエストロゲンというホルモンです。妊娠・出産だけではなく、女性の肌や髪を健康に保つ、精神を安定させるなど、様々な役割があります。
エストロゲンは思春期から分泌量が増えていき、20~30代でピークを迎え、更年期を迎える40代半ばから急激に減少していきます。しかもただ減少するのではなく、増えたり減ったりを繰り返しながら減少していくと言われています。エストロゲンの減少に加え、この分泌量の”ゆらぎ”によって、脳が混乱し、自律神経が乱れ、様々な不調の原因となっているのです。

では、更年期を迎えている、もしくは更年期を迎える前の“プレ更年期”にもあたる40代では、どのような症状が多くみられるのでしょうか。こちらは、当社で毎年行っているMHPの調査結果です。

【図4】40代の更年期経験症状




【図5】40代・50代・60代の更年期経験症状



こちらの調査では、40代女性では約7割の方がなんらかの更年期症状があると回答しています。

一番多かった症状は、「イライラする・感情的になる」で、35.8%でした。これは60代をのぞいて他の年代でも一番多く経験されている症状ですが、40代では特に高い割合となっています。

続いて「倦怠感(22.2%)」、「のぼせ(20.4%)」と続いています。「抑うつ・不安になる(19.0%)」、「眠くなる(18.7%)」、「集中力の低下(17.6%)」も、それぞれ約5人に1人が経験しています。

50代では「のぼせ」のほうが「倦怠感」よりも高いという以外は、ほぼ同じような結果となりました。

更年期症状が仕事に及ぼしている影響

【図6】更年期症状が仕事に及ぼす(及ぼした)影響



更年期症状があると回答した方に、更年期症状が仕事に及ぼす/及ぼした影響をお聞きしたところ、上記の結果となりました。およそ2人に1人の割合で仕事になんらかの影響が出ていると回答しており、これはすべての年代を通して40代が一番多くなっています。具体的な影響としては、多い順に「生産性が低下する」(25.4%)、「集中力が低下してミスが増える」(25.1%)、「周りへのあたりがきつくなってしまう」(17.9%)となっています。「体調不良のため仕事を休む」(5.4%)とまではいかなくとも、これまでのように仕事をできないもどかしさを感じている方が一定数いらっしゃることが伺えます。

更年期症状での受診状況

【図7】40代の更年期症状での受診状況



更年期の症状で産婦人科や婦人科を受診したかどうかを聞いたところ、40代では11.5%の方が受診したと回答しています。50代では12.7%の方が受診をしているため、それよりはやや少ない結果となりました。

【図8】更年期症状で受診したきっかけ(40代・50代)



受診したきっかけを聞いたところ、「症状が重かった」が一番多く61.2%でした。これはすべての年代を通して一番多い理由となっていますが、40代では「仕事に支障が出た」が32.7%と、他の年代よりも多くなっていることが特徴です。先ほど、およそ2人に1人が更年期症状によって仕事に支障が出ているという結果もご紹介しましたが、40代は職場で責任を持つことが多い年代でもあるため、切実な問題であることも伺えます。

【図9】更年期症状で受診したことがない理由(40代)



受診したことがない方になぜ受診をしていないのかを聞いたところ、「受診するような症状がない」が一番多く46.8%、続いて「受診する基準がわからない」(30.7%)、「自分の症状で受診していいのか心配」(12.4%)と続きました。症状があっても受診しようか迷っている状態の方も一定数いらっしゃることが伺えます。

【図10】更年期障害の診断を受けたか(40代)



病院を受診した方に更年期障害の診断を受けたかどうかを聞いたところ、40代では、「更年期障害と診断された」(20.4%)と「更年期障害の疑いがあると指摘された」(44.9%)方、あわせて65.3%となりました。「別の疾患であると診断または指摘された」方も12.2%となっており、別の疾患が隠れているケースもみられるようです。更年期障害は他の病気や疾患との区別がつきづらいことも一因であると推測できます。受診しようか迷う場合は、できるだけ受診をすることをおすすめいたします。

薬・サプリメントの使用状況

同じくMHPでは、薬・サプリメント等の使用状況についても聴取しています。

【図11】更年期症状での薬・サプリメント・健康食品の使用状況(40代・50代)



「治療のための薬・サプリメントは使用していない」と回答した40代女性は57.0%で、50代女性の45.9%と比べて多いという結果になりました。更年期症状で仕事に影響が出ている方は50代よりも多い割合にも関わらず、受診や、薬・サプリメントを使用している方は少ないという結果となりました。40代は仕事、子育て、介護などが重なり、忙しい年代にもあたります。ついつい自分のことを後回しにしてしまう傾向もみられるのかもしれません。

まとめ

40代の更年期症状について、当社の調査結果をもとに解説いたしました。40代は、更年期を迎える前の“プレ更年期”の方、更年期をすでに迎えた方など様々な状態の方がいらっしゃいます。更年期に対する理解も様々な年代だと言えます。まだ先のことだと思っていても、個人差があり、いつ症状があらわれるかはわかりません。特に40代では、更年期症状が仕事に影響を及ぼしている人が多いことがわかりました。にもかかわらず、受診をする人、薬・サプリメントを使用している人は50代よりも少ない割合であることも今回の調査からわかっています。無理をせず、女性ホルモンを補うサプリの摂取など、40代の今からできる対策をしていくことをおすすめいたします。

更年期症状については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

■ Medileed Healthcare Panel(MHP)について

 

MHPは、国内最大規模の疾患に関するアンケートデータであり、(1)一般生活者の疾患情報に関する大規模調査、(2)何らかの症状・疾患で入通院中の方の主疾患に関する深掘り調査(追跡調査)から構成されています。回答者への追跡調査は、より深いインサイトの獲得を可能にします。また、電子カルテ情報やレセプトデータなどの大規模データベースには含まれないデータも多く、ヘルスリテラシー向上の意義など、社会的に重要な意味を持つ分析も可能です。2019年より、100を超える症状・疾患を調査に追加し、より幅広い領域でご活用いただけるようになりました。また、同年調査より研究倫理審査委員会(IRB)の審査も通し、疫学的研究の資料としても利用していただきやすくなっております。

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