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コロナ後遺症の発症率と継続期間は?症状別・年代別のデータを用いて解説

2023/05/01
メディリード / マーケティング&コミュニケーション部

株式会社メディリードでは、当社が保有している国内最大規模の疾患に関するデータベースであるMedilead Healthcare Panel(以下MHP)のデータを活用し、ニュース等で取り上げられている事象をコラム記事としてお届けいたします。今回のテーマは、「コロナ後遺症」です。

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新型コロナウイルスは感染法上の5類に移行し、世の中はアフターコロナにシフトしつつあります。ただし、コロナ自体が収束したわけではありません。新型コロナウイルスの特徴の一つである罹患後症状、いわゆる後遺症に悩まされている方も多くいらっしゃいます。実際に、どのような割合で後遺症が出現し、どのような症状があるのでしょうか。当社での調査結果をまとめてみました。

新型コロナウイルス感染症における後遺症の発生割合

2022年11月に当社が実施したMHPの調査によると、新型コロナウイルス感染症にかかったことのある18,255人のうち、後遺症を経験したと回答した方は44.8%となっており、およそ2人に1人が何らかの後遺症を経験していることがわかりました。

年代別にみると、以下の通りとなっております。

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年代によって大きな差は見られませんが、30代、40代ではやや多いという結果になっていました。

新型コロナウイルス感染症における後遺症の種類

後遺症の経験症状を聴取したところ、「倦怠感(18.5%)」が最も多く、「持続性の咳(12.5%)」「息切れ(8.1%)」「頭痛(7.0%)」と続きました。「味覚障害(7.8%)」や、決して多くはないものの「ブレインフォグ(2.0%)」「うつ病(1.5%)」「不安(2.8%)」などの脳・精神系の後遺症がみられることも特徴です。

新型コロナウイルス感染症における後遺症の継続期間

では、これらの症状はどのくらい継続する傾向にあるのでしょうか。MHPではそれぞれの症状の継続期間についても聴取しております。

「倦怠感」については、半数近くの47.2%の方は1か月未満で治まっていると回答しています。また1~2か月継続した方は24.2%、2~3か月継続した方は12.5%となっており、合わせて83.9%の方が3か月以内に症状が治まっていることがわかりました。「持続性」の咳については1か月未満の方が最も多く44.0%、1~2か月が33.3%、2~3か月が12.0%となっており、合わせて89.3%の方が3か月以内に症状が治まっています。

このようにほとんどの主要な症状において、約8割から9割の方が3か月以内に治まっていることがわかりました。ただし、「ブレインフォグ」「不安」「うつ病」「認知障害」「脱毛」などの症状は、他の症状よりも長く続く傾向にあるようです。

「ブレインフォグ」については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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もう少し詳しく、主要な症状である「倦怠感」と「持続性の咳」の継続期間を年代別にみていきましょう。


・倦怠感

110代では1か月未満が62.3%と、比較的早く治まる傾向がみられました。

※80代以上は30ss未満のためデータを見る際はご注意ください。


・持続性の咳

こちらも10代では1か月未満が60.4%と、比較的早く治まる方が多い傾向にありました。一方で60代では3か月以上継続した方が20.3%、70代では20.6%と、比較的多くなっています。持続性の咳については、60代以上の方は少し長引く可能性があることを考慮したほうがよさそうです。

※80代以上の回答は0のため上記表示しておりません。

罹患時の症状と後遺症の関係は?

コロナ罹患時の症状との関連性はあるのでしょうか。以下は、罹患時の症状と後遺症をクロス集計したものです。こちらから読み取れることをいくつかみていきましょう。



罹患時に無症状でも後遺症の症状が現れることがある

今回の調査では、コロナに罹患した方のうち、症状がなかった方と回答した方は18,225人のうち595人で、3.3% でした。そのうち、12.6%の方がなんらかの後遺症が現れています。つまり、少数ながら、罹患時に無症状であっても後遺症の症状が出現することがあることがわかりました。




罹患時に「言語障害」「手足の変色」「運動機能の障害」の症状があった方は後遺症の出現率が高い

罹患時に「言語障害」の症状があった方の96.9%、「手足の変色」の症状があった方の84.4%、「運動機能の障害」の症状があった方の81.6%の方になんらかの後遺症が出現しており、他の罹患時症状が出た場合と比べて高くなっています。また、いずれも、後遺症の経験症状として、「倦怠感」、「集中力の低下」、「息切れ」が上位3つを占めています。

罹患時に「味覚がなくなる」「嗅覚がなくなる」症状があった方の4割は「味覚障害」の後遺症が現れている

罹患時症状や後遺症に「味覚障害」「嗅覚障害」が現れることも新型コロナウイルスの特徴の一つです。罹患時に「味覚がなくなる」症状があった方の39.8%、「嗅覚がなくなる」症状があった方の37.1%が、後遺症として「味覚障害」が出現していると回答しています。これは、罹患時の症状が罹患後も続いているとみてよさそうです。ちなみに、味覚症状の継続期間は1か月未満の方がもっとも多く、53.2%となっています。6か月以上続いた方も1割弱いらっしゃいますが、約9割の方は6か月以内に症状が治まっています。


まとめ

新型コロナウイルス感染症はインフルエンザなどと比べて後遺症のリスクがあることがわかっており、アフターコロナとなった今でも、感染や後遺症について不安に思っている方も多くいらっしゃると思います。実際に約2人に1人が何らかの後遺症を経験しているという調査結果が出ていますが、ほとんどの症状において、約8割の方は3か月以内に治まっていることが当社の調査からわかっています。今、後遺症と思われる症状に苦しんでいる方も、一つの目安にしていただければ幸いです。

■ Medilead Healthcare Panel(MHP)について


MHPは、国内最大規模の疾患に関するアンケートデータであり、(1)一般生活者の疾患情報に関する大規模調査、(2)何らかの症状・疾患で入通院中の方の主疾患に関する深掘り調査(追跡調査)から構成されています。回答者への追跡調査は、より深いインサイトの獲得を可能にします。また、電子カルテ情報やレセプトデータなどの大規模データベースには含まれないデータも多く、ヘルスリテラシー向上の意義など、社会的に重要な意味を持つ分析も可能です。2019年より、100を超える症状・疾患を調査に追加し、より幅広い領域でご活用いただけるようになりました。また、同年調査より研究倫理審査委員会(IRB)の審査も通し、疫学的研究の資料としても利用していただきやすくなっております。

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ヘルスケアコラム
この記事の監修者
メディリード / マーケティング&コミュニケーション部
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