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体の歪みは、骨ではなく筋肉が原因だった!筋肉のバランスを整えて若々しい体を目指そう

2023/11/26
吉原潔先生 / アレックス脊椎クリニック 院長

「体に歪みが生じると、肩こりや腰痛、内臓の不調など、全身に影響が及ぶ」と言われます。でも「体の歪み」とは、いったいどういうことを指すのでしょうか。多くの人が「骨が歪む」と思いがちですが、実はそうではなく、骨に付随している筋肉の力のバランスに問題がありました。今回は全身の健康に影響を及ぼし、果ては、しわやたるみといったエイジングの原因にもなっていく「筋肉の不均衡」について、脊椎外科医の吉原先生に詳しくお伺いしました。

■「体の歪み=骨が歪む」のは間違い

「骨盤が歪む」とよく言いますが、レントゲンを撮ってみて歪んだ骨盤を目にしたことは一度もないと、アレックス脊椎クリニックの吉原潔院長は話します。

では、なぜ「骨盤が歪む」と表現するのでしょうか。あたかも、骨が変形したような言葉ですが、実は、骨盤を支える筋肉のバランスが崩れ、骨盤の片側だけが落ちてしまったり、前傾したり、また、捻れていたりと、「骨盤の向きが変わる」ことを、まるで骨が変形したかのように「歪み」と誤用しているわけです。

■骨盤の向きが変わる原因とは?

人間の体を支えている、意識して動かせる筋肉は400個以上あると言われています。背骨や骨盤周りにはさまざまな筋肉が存在します。例えば、首から両側の肩、背中の上部にかけて広がる大きな僧帽筋、背中の中心の大部分を占める広背筋、お尻の筋肉である大臀筋など、さらにその内側にもいくつもの筋肉があり、さまざまな体の動きを可能にしています。しかし、これらの筋肉に過剰な負担がかかると、筋肉の不均衡が起こり、骨盤の向きが変わってしまいます。

具体的に以下のような原因が挙げられます。


・悪い姿勢

猫背になり体が前に傾向くと、重い頭を支えようと、首や肩、背中の筋肉が必死で支えるため、筋肉や関節に負担がかかります。また、ソファなどでくつろぐ姿勢はリラックスした姿勢だと思いがちですが、実は、背中が丸まった(猫背)悪い姿勢です。このような姿勢を長時間取り続けないことが大切です。
また、寝転がって片肘をついたり、脚を組む、決まった側の肩にバッグをかけたりするのも避けましょう。体の片側の筋肉に負担が集中して左右がアンバランスになり、骨盤の向きだけでなく痛みの原因にもなります。

・運動不足

筋肉は、前後左右、上下とバランスをとって体を支えています。例えば、運動不足でどこかの筋肉が弱ると、そこを補おうと別の筋肉が頑張り、さらに付随する別の筋肉に負担がかかりと、まるでドミノ倒しのように全身の筋肉に影響が及んでしまいます。
特に腹筋が弱くなると、骨盤の向きが変わりやすくなり、お腹周りのたるみやお尻のたるみにもつながりやすくなります。 

■たるみ、しわ、ほうれい線・・・筋肉のアンバランスはエイジングにも影響

猫背でうつむいた姿勢でスマートフォンを長時間見続けていたりすると、重力の関係で顔の筋肉のたるみにも影響が。同時に、額のしわやほうれい線の原因にもなります。実は、これも筋肉のアンバランスによるものです。若いうちは肌に弾力があるのであまり気にならないかもしれませんが、将来のことを考えて、ぜひ姿勢は改善したいもの。

猫背だけでなく、左右均等ではない偏った体の使い方も同様です。

・ストレートネックが二重顎を招く

人間の頭は、5キロもの重さがあると言われています。その重い頭を支えている首の骨(頸椎)は、緩やかなカーブを描くことで頭の重さを分散させています。ところが、猫背の姿勢を続けると、首や肩、背中の筋肉の緊張が続いて次第にアンバランスになり、頸椎のカーブが失われてストレートネックになってしまいます。ストレートネックになると、頭の重さが直接肩や首にかかるため、肩こりや頭痛、首周りの痛みなどの原因になるだけでなく、二重顎になり老けた印象の顔つきになります。

■正しい姿勢とエクササイズで、骨盤の向きを矯正

とかく現代人は、長いデスクワークなどで、常に筋肉に大きな負担がかかる環境に身を置いています。正しい姿勢をしっかりと身につけて意識し、エクササイズと併せて骨盤の向きを矯正しましょう。

・正しい「立ち姿勢」

正しい立ち姿勢をチェックするには、壁に背中を付けて立ったときに、後頭部、肩、お尻、ふくらはぎ、かかとが壁に付いた状態が正しい立ち姿勢です。
1日5分を目安に、正しい立ち方を体に教え込みましょう。最初はきついかもしれませんが、徐々に筋肉が鍛えられてくると自然と立てるようになります。音楽などを聞きながら、毎日続けてみましょう。


・正しい「座り姿勢」

深く腰かけますが、背もたれに寄りかからずに座った形が、正しい座り姿勢です。背もたれに頼らずに座り姿勢を保てない人は、筋肉が弱っていると考えられます。


・毎日習慣にしたいエクササイズ

お尻の筋肉は、姿勢を保つのに重要な役割を果たします。体幹が鍛えられて骨盤の向きの矯正ができるだけでなく、下半身の筋肉を鍛えてたるみの解消に役立ちます。


正しい立ち姿勢や座り姿勢、習慣にしたいエクササイズも、とにかく続けてみることが大事。無理をせず、毎日少しずつでも行うことで、骨盤の位置も元に戻りやすくなり、年齢に負けない体が期待できます。


エイジングケア医師監修記事
この記事の監修者
吉原潔先生 / アレックス脊椎クリニック 院長
脊椎外科医。日本で数少ない、脊椎内視鏡手術技術認定医の資格を有する。フィットネストレーナーでもあり「本格的な運動療法の指導」にも注力する。ヴェルディ川崎のグランドドクター、スノーボードW杯の医事主任なども歴任。一般整形外科からスポーツ整形外科、一般市民に向けた健康推進やボディーメイクなど、あらゆる視点から治療や疾患の説明をわかりやすく解説することをモットーにしている。 https://ar-ex.jp/spine

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