レジリエンスとは?身に着けるメリットや高める方法についても解説
2023/10/16株式会社メディリードは、当社のオンコロジーエキスパートアドバイザーである北郷秀樹氏から日々アドバイスをいただく中で、医療、特にオンコロジー領域における調査において、意識しなければならない課題感を日々アップデートしています。北郷氏のアドバイスから、当社として特に意識していきたいトピックスや学び等をコラムで発信していきます。
最近、マーケティング製薬企業のみならず、様々な業界で「レジリエンス」という言葉を耳にするようになりました。レジリエンスとは、「回復力」や「弾性」と訳され、「困難な状況に遭遇したときに、それにうまく対処して回復する力、柔軟性」のことを指します。今回は、レジリエンスを身に着けることで得られるメリットや、高める方法について解説いたします。
レジリエンスを身に着けることで得られるメリットは、主に3つあります。
・パフォーマンスの向上
レジリエンスが高いチームは、メンバーが困難な状況やストレス、変化に対して柔軟に対応し、協力して目標に向かって努力する傾向があります。これが、チーム全体のパフォーマンスの向上につながります。
・目標達成
前述のとおり、レジリエンスの高いチームは目標達成への持続的な努力ができる傾向があります。そのため、目標を達成できる可能性が高まります。
・サステナビリティ
レジリエンスを高めることにより、パフォーマンスの向上、目標達成など、様々なことにプラスの面としてあらわれます。それがやがては企業経営の継続性にもつながります。実際に、SDGsの中にも「レジリエンス」という言葉はたびたび登場しています。
レジリエンスを高める方法はいくつかありますが、今回は2つご紹介いたします。
一つ目は、リスク管理です。私たちもプロジェクトマネジメントや、プロジェクトオーナーとしてプロジェクトを管理することがありますが、当然、いくつかのリスクがでてきます。タスクを組み立てたときに、前もってある程度リスクを想定し、最小限に抑えることを「クラッシング」と言います。リスクを最小限にするためには、事前に準備をすることと、起こったときにどうするかの対応、両方必要になります。
事前準備に関しては、「危機管理計画の策定」をすることが大切です。これから何が起こるかわかりませんが、自然災害やサイバー攻撃などもあるかもしれません。世界的混乱などがあった場合に、それに対するリスクをできるだけ最小限するような取り組みが必要です。たとえば、オフィスにヘルメットや防災袋を1人1個ずつ用意することも、危機管理計画の一つです。
業務でのリスクを前もって予想し、対応策を考えて準備することで心のゆとりが生まれるということも報告されています。
様々なプロジェクトがありますが、必ず大小のリスクがあります。それらが起こったときにどうするか、また、起こる前にリスクを軽減するためにどんなことができるのかを常に意識しておくことが大切です。
レジリエンスを高める方法の2つ目は、心のマネジメントです。ストレス社会と言われる中で、ストレスが降りかかったときの心の持ち方をどうするかはとても大切です。
そのために、ぜひ持っていてほしいのが、「グロースマインドセット」です。これは、”知的レベル(論理性・創造性)は上げることができる”という考え方です。もう能力は固定されていて限界だと考えるよりも、自分の能力はこんなものではない、まだまだ少しずつでも向上させることができるということを自分で言い聞かせるということです。つまり、学び続ける姿勢とも言えます。このグロースマインドセットを持つことが心のマネジメントに非常に重要だということを、多くの精神科医や心理学者も述べています。
この反対が、「フィックストマインドセット」です。”自分の能力や才能は固定されていて、自分の才能を変えるためにできることはあまりない、新しいスキルを身に着けることは難しい”という考え方のことです。
日々の業務はもちろん、生活においてもグロースマインドセットをもつことが、心のマネジメントにおいてはとても大切なのです。
私たちも、グロースマインドセットを持ち、日々学び続ける姿勢を大切にしながら、個々の、そして会社としてのレジリエンスを高めていきたいと思います。
Medilead Oncology Expert Advisor 外資系製薬企業でオンコロジー領域のブランドマネジャー、製品開発、新製品のマーケティング、グローバルオンコロジーマーケティングリサーチリーダーを歴任
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