その肩こり、ただの疲れじゃないかも。知っておきたい更年期障害の原因・症状・対処法
2023/10/30更年期障害という言葉は広く認識されていますが、更年期の定義や、具体的にどんな症状が出て、どうやって対処するかについては、意外と知らない方が多いもの。しかし、知識がないままいざ更年期障害になってしまったら……適切な対応ができなかったり、対処が遅れたりして、症状が悪化してしまう可能性もあります。
今回は、そんな更年期障害について、原因から対処法までご紹介。ぜひこの機会に、自分の体への理解を深めませんか?
「更年期」とは、閉経の前後10年間のことを指します。以下のグラフを見るとわかるように、更年期には、女性の体に大きな影響を及ぼすエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が一気に減少。この急激な変化に伴い、体にはさまざまな不調が現れます。
この不調のことを「更年期症状」といい、症状の程度がひどく、生活に支障が出る状態を「更年期障害」といいます。つまり、更年期はすべての女性が経験しますが、更年期障害になるかどうかは人によるのです。
なお、更年期に現れる不調は、若い頃の無理なダイエットや不摂生が一因になることもあります。更年期障害は、ぜひ若いうちから理解を深めておいてほしい問題です。
また、近年は男性の更年期障害にも注目が集まっています。男性の更年期障害は女性のそれとメカニズムがまったく異なり、加齢による体の衰えやストレスなどが原因で体に不調が現れます。発症する年齢には個人差がありますが、40代〜60代であることがほとんどです。
更年期障害の代表的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
気分の落ち込み、イライラ、不眠、不安感、意欲の低下など
このように、更年期障害の症状は実にさまざまです。誰もが一度は経験したことがあるような身近な症状や、別の病気が原因でも起こる症状が多いため、更年期障害が原因であると特定しにくいのがやっかいな点です。
更年期に差しかかってもおかしくない年齢で上記のような症状に悩まされている場合は、一度婦人科で検査を受けるといいかもしれません。更年期障害かどうかの診断は、問診とホルモン検査によって行います。甲状腺機能異常や膠原病やうつ病など、更年期障害に似た症状を引き起こす他の病気が隠れていないかをチェックし、総合的に状態を判断します。
更年期障害には、症状の緩和を期待できる対処方法があります。具体的には、大きく「薬物療法」と「セルフケア」の2つに分かれます。
更年期障害の症状は、「これくらい病気ではない」と見過ごされてしまうケースが多くあります。しかし、些細な不調であっても、それは体からの大事なサインです。ぜひ自分の体ときちんと向き合い、婦人科の力も借りて、悪化する前に適切に対処するようにしてください。
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