がん患者さんがアピアランス(見た目)の変化に対して求めるサポートについてもお聞きしました。
医療機関に求めるサポート
<図4>
すべての選択肢において50%前後の割合を示しており、治療などで接する機会も多く、専門家である医師や医療スタッフからのサポートを望んでいる人が多いことがうかがえます。その中でも「医療スタッフからのウイッグ、メイクに関する知識、講座などの具体的な対処方法」が最も高く、今の状態を改善する具体的な対処やサポートを求めている人が多いことがわかりました。「見た目の変化が最小限で済む治療選択肢の提示(47.0%)」「医師からの見た目の変化に関する事前の説明(42.7%)」など、治療段階での選択肢の提示や十分な情報提供を求めていることも示されました。
行政・支援団体に求めるサポート
<図5>
行政・支援団体に求めるサポートでは、「金銭的支援に関する情報、サービス」が最も高く60.7%という結果となりました。医療用ウイッグの助成金を受けられる自治体も増えていますが、すべての自治体で実施しているわけではなく、自治体ごとに条件なども異なるため、まだまだサポートが十分とは言えない状況です。また、「いつでも相談できる窓口(53.8%)」など、精神面でのサポートも求められています。
職場に求めるサポート
<図6>
就業中、休職中の方に職場に求めるサポートをお聞きしたところ、「勤務継続できる支援体制」が最も高く74.7%という結果となりました。「疾患および見た目の変化に対する理解、受容」も48.5%の方が望むと回答しており、「勤務継続できる支援体制」の実現に向けて取り組んでいくためにも、アピアランスに対する理解・受容への働きかけは重要となってきます。また、自由回答で挙げられた「職場で帽子を被ることを許可してほしい」という声は、見た目の変化に対する具体的な配慮を求める患者さんのニーズを反映しています。
家族に求めるサポート
<図7>
家族に求めるサポートでは、「日常生活動作の支援(65.8%)」「家族行事、ライフプランの変更に関する理解、協力(63.2%)」に続いて、「相談相手、話し相手になって欲しい(62.4%)」「見た目の変化に対する理解、受容(59.0%)」も高い割合を示しています。