IBDでは長期にわたる治療が必要となるため、患者と主治医とのコミュニケーションも重要な要素のひとつです。では、患者は主治医とのコミュニケーションをどのように評価しているのでしょうか。
主治医とのコミュニケーション
〈図10〉
主治医とのコミュニケーションが取れているかについて尋ねたところ、8~10点の高評価層は52.3%でした。一方で、5~7点の中間評価層は38.5%、0~4点の低評価層は9.2%となりました。
半数以上の患者が主治医とのコミュニケーションを高く評価している一方で、約4割は中間的な評価にとどまっています。
また、低評価層は1割未満であったことから、多くの患者は主治医とのコミュニケーションに大きな不満を抱いているわけではないものの、その評価には幅があることがうかがえます。
項目別満足度
〈図11〉
主治医とのコミュニケーションを項目別に見ると、「病気についての説明」(高評価52.6%)や「治療や薬についての説明」(同51.2%)は、いずれも半数以上が高く評価していました。
一方で、「心配や不安についての相談」の高評価層は40.6%、「仕事・学校・生活についての相談」は39.4%にとどまっています。また、低評価層(0~4点)は病気や治療に関する説明では1割前後だったのに対し、心配や不安についての相談では17.6%、仕事・学校・生活についての相談では18.5%まで上昇しました。
この結果から、病気や治療に関する情報提供については一定の満足度が得られている一方で、患者が抱える不安や日常生活上の課題に関するコミュニケーションには改善の余地があることがうかがえます。