サードプレイスとは?~自分にとっての第三の場所を持とう~
2024/07/18株式会社メディリードは、当社のオンコロジーエキスパートアドバイザーである北郷秀樹氏から日々アドバイスをいただく中で、医療、特にオンコロジー領域における調査において、意識しなければならない課題感を日々アップデートしています。北郷氏のアドバイスから、当社として特に意識していきたいトピックスや学び等をコラムで発信していきます。今回のテーマは「サードプレイス」です。
私たちは多くの時間を家庭や職場で過ごしています。しかし、日常のストレスや疲れを癒し、自分自身をリフレッシュするためには、これらの場所とは異なる「第三の場所」が必要です。このような場所は、心地よく過ごせるだけでなく、新たな人間関係や視点を得るための貴重な場となります。この記事では、働く人々にとって重要な、家庭や職場に次ぐ第三の居場所「サードプレイス」について、その概念や具体例、そしてもたらす効果について詳しく解説します。
目次
サードプレイス(Third Place)とは、家庭(ファーストプレイス)や職場(セカンドプレイス)とは異なる、自分にとっての第三の場所を指す概念です。アメリカの都市社会学者レイ・オルデンバーグ(Ray Oldenburg)によって提唱されました。
彼はサードプレイスを「The Great Good Place」、つまり居心地のいい場所、リラックスできる場所と表現しています。家庭でもなく職場でもない、このような場所を持つことは、人生の様々な面でメリットがあると言われています。
サードプレイスの例としては、まずカフェが挙げられます。最近はテレワークも主流になりましたが、中には朝の時間は必ずカフェで過ごすという方や、通勤前にスタバなど近くのカフェで過ごすという方もいらっしゃるのではないでしょうか。新しいカフェやレトロなカフェなど、様々ありますので、自分の好きなカフェを探して通ってみるのもよいと思います。
近年よく見られるコワーキングスペースなども、サードプレイスの一つです。異業種の方と集まって雑談をすることで、リフレッシュできたり、新しいアイデアが生まれたりすることもあるでしょう。
さらに、美術館やミュージアム、図書館、お気に入りの公園などもサードプレイスの例として挙げられます。
提唱者であるレイ・オルデンバーグは、サードプレイスがコミュニティ形成や社会的つながりにおいて重要な役割を果たすものだとしています。ここでは、サードプレイスがもたらす効果について解説します。
最近では、コワーキングプレイスやシェアオフィスなども増えてきましたが、そのような場所を利用することで、同じ職種だけではなく様々な職種の人と出会える可能性があります。様々な人との交流により、新しい価値観や視点、アイデアを得られやすくなります。
共通の趣味を通して、新たな人間関係が生まれたり、新たな目標や刺激が芽生えたりすることもあります。たとえばゴルフなども、スコアばかり気にするのではなく、歩きながら人と話をすることが第一の目的なのではないかと思います。職場にだけいてもなかなかネットワークは広がりません。ネットワークを広げることは、仕事にも良い影響を与えます。
逆に一人の時間を持つことも、サードプレイスの効果の一つです。気分転換し、集中して何かに打ち込める場所を持てることはとても大切です。職場や家庭では、他の用事や新しい仕事が入ってなかなか集中できないことも多いのではないかと思います。たとえばカフェなど、仕事を集中してできるような場所を自分で作るということは、生産性を上げるうえでも効果的です。
サードプレイスの重要性や効果について解説しました。サードプレイスは、グローバルでも重要視されている概念です。朝でも職場からの帰りでもかまわないので、10分でも15分でも自分がリラックスできる居場所を作ることは、人生に様々なメリットをもたらします。もしまだこういった居場所がない人は、ぜひ自分にとってのサードプレイスを意識して作っていただけたらと思います。
Medilead Oncology Expert Advisor 外資系製薬企業でオンコロジー領域のブランドマネジャー、製品開発、新製品のマーケティング、グローバルオンコロジーマーケティングリサーチリーダーを歴任
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