<図3>
MCI(軽度認知障害)についての情報を伝えることで、医師への相談意向はどのように変化するのでしょうか。
もの忘れに関する入通院経験がない人を対象に、MCIに関する情報を提示したところ、すべての年代で医師への相談意向が高まる傾向がみられました。
全体では、「とても相談したい」「相談したい」「まあ相談したい」と回答した人の割合は、情報提示前の45.7%から提示後には59.0%へと、13.3ポイント上昇しました。一方、「相談したくない」「まったく相談したくない」と回答した人の割合は、18.8%から14.7%に減少しています。
この結果から、MCIについて正しい情報を届けることが、医師への相談を考えるきっかけになる可能性が示唆されます。
ただし、情報提示後も相談意向が高まらない人は一定数存在します。情報を伝えるだけで、すべての人の意識や行動が変わるわけではありません。
相談につなげるためには、情報を提供することに加えて、本人が自身のもの忘れをどのように捉えているのか、なぜ医師への相談をためらうのかを理解することも重要です。
どのような人に、どのような情報を届けるべきか。
そのあり方を考えるうえで、当事者の認識や相談をためらう理由を把握することが、重要な手がかりになると考えられます。