第4回レポートでは、以下のようなテーマについて分析しています。ここではその一部を、概要としてご紹介します。
MCI情報提示による医師への相談意向の変化
MCIに関する情報を提示したところ、医師への相談意向は全年代で上昇しました。特に変化が大きい年代があった一方、意向の高まり方には「質」の違いもみられ、情報提供が相談意識をどのように動かすのか、その特徴が浮かび上がる結果となっています。また、情報提示前後での意向の変化を分析すると、「相談したい」へと変化した層と、変わらない層の双方が存在しており、情報提供の可能性と限界の両面が示されています。
「相談したい」に変化した人、しなかった人はどんな人か
情報提示前には相談に後ろ向きだったにもかかわらず、情報提示後に「相談したい」へと意向を変化させた人と、変わらなかった人とでは、性別・年齢構成に違いがみられました。さらに、日常的な医療との接点にも差がうかがえ、意向変化の背景を考えるうえで示唆に富む結果となっています。
医師に相談したい理由/したくない理由
情報提示後に「相談したい」と回答した人、「相談したくない」と回答した人それぞれに、その理由を尋ねました。相談したい理由は全年代で共通して高い項目がある一方、医師相談に期待する内容には年代差がみられます。また、相談したくない理由からは、医師への相談を遠ざけている認識のあり方が浮かび上がっており、早期相談を促すうえでのヒントとなる結果が得られています。
医師相談へのドライバー(相談のきっかけとなる要因)
どのような認識や情報が医師相談のきっかけ(ドライバー)となるのかについて、複数の提示事項ごとに相談意向を尋ねました。相談の後押しとなりやすい情報の傾向がみられた一方、相対的にドライバーとなりにくい要因も確認されています。さらに、情報提示によって「相談したい」へと意向を変化させた層に着目した分析からは、情報提供が心理的ハードルに与える影響もうかがえ、コミュニケーション設計を考えるうえで注目すべき結果となっています。